効率性の目安について
普段、事業の財務的な状態を収益性の面から考えることはあっても、効率性の面から考えることは少ないのではないでしょうか。事業の状態を効率性の面から分析することにより、経営資源(モノや時間、人材など)を上手に使うことができているのかを知ることができます。
企業の効率性を測る指標としては、
・総資本経常利益率
・総資本回転率
・売上債権回転期間
・買入債務回転期間
・棚卸資産回転期間
などを始めとして、たくさんの指標があります。
例えばこの中の「総資本経常利益率」については、このような計算によって求めることができます。
総資本経常利益率=経常利益÷総資本
このような計算式です。言葉にすると、総資本に対する経常利益の割合です。つまり、会社が使用している資産に対してどれほどの経常利益を生み出せているのかを判断する指標になります。
この総資本経常利益率の目安として、
・10%以上なら優良
・5%前後であれば普通
・2%を切ると危険
というのが1つの目安になります。もちろん2%を切っているからと言って即倒産の危機というわけではありませんが、低収益状態であり慢性的にこの状態が続けば危険である、ということです。
このように、事業の財務的な状態を収益面だけでなく、効率面から捉えることは非常に大切です。ご依頼頂いた場合はこのような計算はもちろん、更に多面的な分析・課題抽出を行いますので、お気軽にご相談いただければと思います。