売上高営業利益率の目安


[売上高営業利益率とは?]

 

売上高営業利益率とは文字通り、売上高に対する営業利益の割合のことを指します。例えば、売上高が1,000万円、営業利益が300万円であれば、売上高営業利益率は30%となります。
計算式で確認すると、以下のようになります。

 

 

売上高営業利益率の目安

 

売上高営業利益率=営業利益÷売上高

 

このような式で売上高営業利益率を求めることができます。ではなぜ売上高営業利益率を考える必要があるかというと、営業利益の大小だけでは事業の収益性を判断することができないからです。


たとえば、2つの会社があるとします。A社の営業利益が400万円、B社の営業利益が800万円だったとしましょう。営業利益だけでいえばB社の方が儲かっているように見えますね。しかし、ここで売上高についても考えてみるとどうなるでしょうか。

例えば、A社の売上高は1,000万円、B社の売上高は4,000万円だったとしましょう。すると、A社は小規模ながら効率よく利益を生み出しているという印象になり、評価ががらっと変わってきますね。

 

ここで売上高営業利益率を計算してみると、A社=40%、B社20%となり、確かにA社の方が収益性が高いという事が確認できるのです。逆に言えばB社は収益性が低い、つまりムダが多く生じているという事になりますから、その原因を確かめ改善していく必要があるという事がわかるのです。



[売上高営業利益率の目安]

売上高営業利益率の目安として1つ基準になるのは、業界平均値です。しかし、この平均値は業界によって大きく異なります。

 

例えば、売上高営業利益率が高い不動産業では、平均値が10%を超えるケースが多いです。一方、売上高営業利益率が低い卸売業や小売業では、利益率が2%前後と低い水準であることが多いといえます。

 

ここで参考資料として、経済産業省の「商工業実態基本調査(平成29年度)」を確認してみましょう。この調査で明らかとなった業界ごとの売上高営業利益率の平均値は以下の通りです。

 

製造業:およそ6%

卸売業:およそ2%

小売業:およそ3%

飲食業:およそ4%

 

このように業界ごとに平均値が大きく異なる中で、1つの目安とされるのは「10%」という数値です。ほとんどの業界の売上高営業利益率の平均値は10%を下回る中、企業が目指すべき売上高営業利益率として10%が掲げられることがしばしばあるからです。
一方、卸売業や小売業といった売上高営業利益率の平均値が5%を下回るような業界では、目安として「5%」を掲げる企業も多く見られます。

 

つまり、売上高営業利益率は一律〇%というような数値目標が決まっているわけではなく、「業界平均値」や「自社の利益率の推移」などを総合的に考慮判断して目標を決定していく必要があるといえます。

 

一方で、このような経年比較や自社の財務状態の今後の見通しなどの判断には専門的な知識や分析が必要不可欠です。大雑把な目標を設定したというケースでは、多くの場合目標が陳腐化し無意味なものとなってしまいます。

このような財務分析や問題・課題の抽出などでお悩みの際は、ぜひ我々専門家にご依頼頂ければと思います。

 

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